執筆」カテゴリーアーカイブ

執筆「医業の名の金儲け」

 一九八〇年七月、富士見産婦人科病院事件が発覚した。組織的な乱診乱療で、病巣のない子宮や卵巣を摘出。被害女性の数は千人を越えるという。  この事件に特別の感慨があるのは、当時神戸に住んでいた私も同様の被害に遭いそうになっ … 続きを読む

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執筆「幼児虐待の根に潜むもの」

 検事時代に担当した児童虐待事案である。  二十歳の男が三十八歳の女と同棲。女の五歳男児が言うことを聞かないからと連日、殴る蹴る、風呂場で投げ倒す、煙草の火を押しつける……。ついには布団で簀巻きにして放置。窒息死寸前の男 … 続きを読む

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執筆「敗戦のトラウマ」

「なぜ日本の人々は国に誇りを持たないのですか」「大戦の廃墟から立ち直って、世界有数の経済大国になった日本は我々アジアの誇りです」  十年ほど前、アジア極東犯罪防止研修所という国連機関で教官をしていたときのこと。何人もの刑 … 続きを読む

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執筆「独創は基本の上に花開く」

 短歌が好きである。何でも一つの世界にしてくれる五七五七七。まるで魔法の杖のようだ。  とくに好きな歌を、二つ。  まずは北原白秋の歌。「君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」。姦通罪で投獄された彼が、当の … 続きを読む

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執筆「生まれる国は選べない」

 サウジアラビアでこの十日、初の選挙が実施されたという。 国名の由来は「サウジ王家のアラビア」。一九三二年の建国以来憲法も選挙もなく、数あるイスラム国中、最も戒律の厳しい国である。酒・ポルノ、禁止。写真撮影もダメ。刑罰も … 続きを読む

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