『亡き妹の子供を引き取りたいと思うのですが…。』

自由民主党女性誌『りぶる』2023年10月

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話題の『102歳、一人暮らし。』(石井哲代・中国新聞社)を読んで

ここ数年、まめに図書館で本を借りている。話題の本はだいぶ待たないといけないが、半年もすれば大丈夫。私は子供がいないしスポーツジムも利用しないので、多額に?納めさせられている住民税の還元はこれだけかも…(笑)。
副題に「哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方」とある。かなり前から新聞などで話題になっていたが、尾道にある私の実家からさほど遠くない所にお住まいである。表紙に写真が載っているが、艶々としたほっぺたで、とても福々しく、可愛いおばあちゃんだ。年を取ると、人間、可愛げが大事である。可愛いおじいちゃん・おばあちゃんには人が寄ってくるが、むすっとした人、エラそうな人には誰も近づかない。

哲代さんは1920(大正9)年、広島県府中市上下町生まれ。20歳で小学校教員になり、26歳で同じく教員の夫と結婚、舅姑と同居。56歳で退職後は畑仕事に勤しむ。子供はおらず、2003年に夫が亡くなってからは一人暮らし。今103歳になる。これがとにかく元気なのだ! 布団は毎日上げる。お米は2合炊いて2日で食べる。つまり日に1合! すごい食欲だ。味噌汁はいりこで手作りするし、料理に手を抜かない。夜寝たら朝までぐっすり、毎日規則正しい生活を送る。畑仕事のほか、デイケアその他で周りの人々と積極的に携わる。本も読み、メモも取る。寝たきりはもちろん、認知症とも無縁である。

家は道路から坂を上がった所にあり、自分の足で上り下りをする(坂を下がる時は後ろ向き)。姿勢が良く、杖不要(すごい!)。離れた所に行くときは、ラッタッタを使用。初めての入院が100歳を超えてからで、服薬もそのときまでなしというのには、恐れ入る。体がとにかく柔軟だ。前屈姿勢で手のひらがほぼ地面につくのはすごすぎる。私なんて生まれてこの方、そこまでついたことはないし、どんどん堅くなる一方で、放っていたら大変なことになるなあと密かに心配をしている。体が硬いと怪我をしやすいし、大怪我の元にもなるからだ。哲代さんは当然歯も丈夫なのだと思っていたら、歯は60代から入れ歯なのだそうだ(総入れ歯なのかどうかは不明だが、不具合はないという)。

だいぶ前に100歳で元気な双子、金さん銀さんがお茶の間を賑わせたが、哲代さんも100歳で、健康的な一人暮らしを続けている。とにかく明るい。いつも周りに感謝の念を抱き、感謝の言葉を欠かさない。だから、自分の姪も、亡夫の姪はじめ周囲の人が何やかやと気を遣ってくれる。というよりむしろ、周りの人たちが哲代さんに元気を貰っているのかもしれない。これは努力して持ち得たというよりむしろ、彼女自身の持って生まれたバイタリティなのだろうと思う。だからきっと、真似をしたいと思っても、こうありたいと思っても、そうはできないのだろうと思うが、人生100年時代に、生きた見本があるというのは有り難いことである。

私の母はほぼ10歳下の92歳。朝早く起きて家事をし、畑に行って草抜きなどをし、8時を目処に家に戻る。畑がとにかく好きで、それこそ何時間でも居続けたりする。戻るとお八つ、正午前にはお昼。夕方また畑に行ったり家事をしたり、読書をしジグゾーパズルを解き、とにかくぼうっと休むことがない。勤勉なのは母も哲代さんと同じで、これは一つには時代背景もあるのかもしれない。だんだん年を取ると家事、ことに料理が面倒になり、施設に入る動機にもなったりするというが、有り難いことに母の料理好きはちっとも変わらない。新しいものにもよく挑戦をする。食欲も私などよりあるくらいで、施設に入って出されたものしか食べられない生活には耐えられないと言っている(よく分かる!)。そもそも狭い所にはおれないのだ(私も同じ)。これだけ畑が好きなのだから、母も哲代さんを見習って、あと10年、元気で家にいてほしいと願っている。

老後にお金がなければ困るが、もはや贅沢もしないのだから、普通の生活に必要なもの以上は要らない(すごい施設に入ることや高額医療のために残す場合は別として)。老後に必要なのは人間関係であり、人間関係こそが財産である。財産がありすぎた結果なのか、子供の相続争いになり、家族がばらばらになって孤独な老後になるのは本末転倒である。将来のある若い時には孤独も楽しいが、人の助けが必要になる老後に全くの一人というのは困ることだし寂しいことだと思われる。家族がいれば家族を大切に、家族がいなければそれ以外の交遊を、自ら働きかけて、感謝をして、続けていくことこそが大事なことだと思われる。

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松川るい氏案件、その後…

前回この「事件」についてアップしたまさにその日、女性局長辞任の報が流れた。炎上後20日経つ間本人は姿をくらませ、一言も喋っていない。それが突如の辞任に至ったのは、翌22日(火)開催の役員連絡会議に(毎火・金定例で、しばらく夏休みで開催されていなかったのであろう)女性局長も出席するため、マスコミが待ち構えるのを避けるためだったという。本人は悪いことをしたと思っていないし、今のところ唯一の大きな肩書きである自民党女性局長を自ら辞めるつもりはさらさらなかったと思われるが、騒ぎが収まらないので幹事長が引導を渡した、つまりは事実上更迭したのだろうと思われる。
子供じゃあるまいし、それどころか国民から政治を負託された立派な大人(であるべき)国会議員が、幹事長に反省謝罪・引責辞任を役員の前でさらっと代弁してもらうというのも、考えてみればおかしな話である。「有意義な研修旅行であった」「それなのに、不適切な写真アップで誤解を与えたことが軽率であった」と言うのであれば、その旨国民に理解してもらうべく、きちんと会見を開き、堂々と研修の成果を報告し、なんら疚しいことはないが、騒動を巻き起こした責任を取って辞任させてもらいますと、自らの言葉で語るべきである。子供を同伴させ、大使館で面倒を見てもらい、責任者でありながら途中から団員と別行動を取っていたことについても、悪いと思わないのであればその旨説明をするべきだし、悪いと思うのであればそれこそ心からの謝罪を尽くさなければならない。とても簡単な話である。

もし最初炎上した際に「国民の皆さんが大変な生活を強いられているときに、それへの配慮も欠き、ただ遊んでいるかのような写真をアップして皆さんに心から不愉快な思いをさせたことについて、心から謝罪をします」と涙ながらに言えば、あるいは許されたかもしれない。少なくとも国民感情はここまで悪くはなっていなかったはずである。だが、もう遅い。すでに1ヶ月近くトンズラして無言のまま、一体いつ出てくるのか? 禊ぎを済ませないまま、普通の顔をして、このまま議員活動を続けられると思っているのであれば、超絶甘すぎる…。誰も選挙応援にも講演にもよばないし、党も政府も役職を与えることはない。もちろんあと5年、何もしないまま、議員で居続けることはできるであろうし、議員報酬も貰えるから悪い話ではないのかもしれないが、「次」はない。

いろいろなことが明らかになってくる。「私はいじめられている…」「私を貶めたい人がいる…」とぼやいていると言うのは被害者意識の表れなのだが、旅行は自らいい顔をしたくてフランス旅行を組んだのだし、費用も党に出させたうえにありえない家族旅行をし、騒動になったのも、自分たちが勝手に浮かれた写真をアップしたからであり、被害者性のかけらもないのに、よくぞまあそこまで勘違いできるものである。男性でこんな発言をする人はおよそ思いつかないので、何かあると泣いて済ませるという、悪い女性の典型である。こういう人に代表顔をされるのは女性にとっても甚だ迷惑である。

彼女は参議院には飽き足らず、衆院への鞍替えを企図していたらしく(昨年参院に再選されたばかりなのに、大阪では補選をしなければならなくなる…)、まずは10増10減の東京に公募したが認められず、大阪10区(辻元清美が参院に転出した区)からの出馬を狙っていたという。折から茂木幹事長主導の下、維新に席巻される大阪では衆院の自民党候補をかなり大幅に入れ替えていて、いろいろな不協和音が聞こえていたが、鞍替え発表の前に今回の大炎上が起こり、それは流れてしまった(10区には15区の現候補が当てられることになった)。まあその点は不幸中の幸いである。

おまけに来月の内閣改造での入閣も「こんなしょうもないことで、ダメになってしまった」と大阪の自民党関係者にぼやいたそうである。もっとも彼女の期では普通であれば副大臣になるのさえ大出世なのだが、自分は特別に大臣として入閣が内定していたと言っているようである(大臣の人選は派閥の思惑その他で突如替わったりするので、今から内定はありえないと思われるが)。いずれにしても、家族や親しい人への発言であればこれほど漏れたりはしないが、漏れるような人に喋っているところがまた、危機管理能力の欠如を表していると思う。

今回の一連の経緯で明らかなように、自分の危機管理さえ出来ない人に、防衛や外交が出来るわけがない。人間としての真っ当な感覚が欠如しているのだから、危機管理能力などあるはずがないと言われれば、その通りなのかもしれないのだが。もし本当に反省謝罪をし、どうしても政治の世界に居続けたいと願うのであれば、いったん国会議員を辞職してまた出直すのが一番賢いやり方だった。そういう真っ当な助言をした人はいたと思うが、聞く耳を持たなかったのであろう。まあ、人の言うことを聞くような人であれば、こんな騒動には至っていないはず。天上天下唯我独尊がここでどこまで通用するのか、楽しみに見させて頂こうと思っている。

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『息子がマルチ商法の被害に遭ってしまいました。』

自由民主党月刊女性誌『りぶる』2023年9月号

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自民党女性局フランス研修旅行について思うこと

この度の大炎上で、自民党女性局が一躍有名になってしまい、片腹痛い。今を遡る20年少し前、自民党女性局長だったからである。いろいろあって続投したので、併せて2年2ヶ月の長期にわたった。全国津々浦々の支部に出かけて地方議員はじめ自民党支持者らと交流を持ったり、永田町党本部で研修をしたりして、有意義であったと思う。中には今でも親しく交遊のある、尊敬すべき(元)地方議員もいる。
そういう地味な活動しかしてこなかったので、今回38人の多人数でフランスに行ったとのこと、驚くばかりである。実は、女性局でフランスに行くということ自体は、この7月12日女性局の行事に請われて出席した際、行事の最後、松川るい局長が皆の前で「今度女性局でフランスに行くんですよ」と得意げに言ったので、知ってはいた。え、フランス?  6月末移民の少年(もちろんイスラム教徒)がパリで警察官に殺害された事件を発端に、移民らによる大暴動が発生し、警察隊との衝突が起こって、マクロン大統領はドイツ訪問を取りやめたし、外務省からも渡航注意が出ている。それなのにフランス? 大丈夫なのか、と思ったら、そんな大事なことには一言も触れず、「フランスは3歳児以上に義務教育を課しているので、それを見てきます。楽しみにしていてください」! この得意げな声音も耳にこびりついている。東大→外交官→参院議員。素晴らしいキャリアの彼女は、当然のように自信家である。

なんだ、そんなことを視察に行くのか? 子供は遊ばせるべきである。どうしても早くから英才教育をしたければ、自費でやればいいのである。そう思っている人のほうがずっと多いはずで、義務教育を6歳から3歳までに引き下げるべき、なんて思っている人が一体どれほどいるのか。自分一人の、せいぜいよく言って少数派もいいところである。子供を、その個性も立場も考えず一律に縛るのも害ならば、一体そのお金はどこから出るのか? またまた増税で賄うつもりか? 日本はますます借金肥大国になるだけである。政治家こそそれを考えないといけないのに、ポリシーもなく、国家の骨組みもなく、なんでもお金(税金)をつぎ込めばよい、というのはおよそ政治家ではありえない。

事実婚にも同じ効力を認めた結果として、出生率が2.0に上がったと喧伝していたフランスだが、何も言わなくなったと思ったら、またもや1.8に戻っていたのである。しかもその割合は移民が多いのだ。フランスは出生地主義を採っているので、アフリカなどからの移民労働者がフランスで出産すればすべてフランス国籍になる。そのためその割合を正確に出すのは難しいが、移民=貧困で格差問題が大きくなり、宗教的対立もあって、国を揺るがす由々しき事態に陥っているのは(今回の暴動事件の背景にもそれがある)、ある程度ものを知っている人は知っている。しかし未だに、欧米の先進国というだけで何でも見習おうとする人たちは官僚、外交官、政治家などいわゆるエリート層に多いと常々感じているところである。

民主主義は絶対的な善である…と考えるのは世界でごく一部に過ぎない。ロシアは敵、ウクライナが正しいというのはアメリカの考え方であり、インドはじめ世界の多くの国はその立場を取っていない。安全保障をアメリカに委ねている日本は、すべてにわたってアメリカ追随だが、世界の多くの国は呆れているはずである。キリスト教を共通の価値観にする欧米とは違い、日本は歴史も文化も異なるアジアの国である。その立ち位置の自覚もなく、ひたすらアメリカに追随するのは、きっとそれが考えなくてもよく、楽だからであろう。情けない。

という次第で、女性局が視察に行くという分野は全く関心のないことであったが、楽しみにしていてくださいと大言壮語するからには、また、女性局の行事として公的に行くのであれば、そのうちレポートが出るのだとばかり思っていた。公的出張に報告が伴うのは社会的常識のレベルである。ところがどっこい。正規の報告ではなくまさかの大炎上により、私はこの研修旅行の内実を知ることになった。まさに天網恢々疎にして漏らさず。もっとも誰がたれ込んだのでもない、自ら自爆したのである。

7月下旬に3泊5日、松川、今井絵理子、広瀬めぐみ、他男性の参院議員4人はファーストクラスで、他の地方議員その他はビジネスクラスだったのだろうか、松川議員が自らのSNSに得意げにアップした写真はエッフェル塔前でのポーズ取り写真その他であった(炎上後削除)。今井議員ももちろんアップしたので大炎上し、結果明らかになったのは、仕事?らしいことはわずかに6時間のみ、あとはシャンゼリゼ通りでのショッピングやセーヌ川下りの豪勢なフレンチ、5つ星ホテル滞在…なんだ、これは。完全な観光旅行ではないか。呆れることには、松川氏は小学生の次女同行、大使館職員に子守をさせ、おまけにレセプションなど公的な集まりはすべて欠席して今井副団長に任せていたという(子供との家族旅行を公費でやったわけである)。ここまでの公私混同はおよそ聞いたことがないが、元外交官の彼女にすれば外務省が国会議員のお世話をするのは仕事でしょうくらいに思っていたのであろう。勘違いも甚だしい。

大炎上して、女性局・青年局を束ねる組織運動本部長(小渕優子さん)が厳重注意をしたのに対して、「誤解を与えた」(であれば、誤解を解くよう説得しなければいけないが、誰も誤解などしていない)とか「軽率だった」とか、言葉はともかく、ふてぶてしい態度に終始し、全く反省などしていないことがテレビを見ている者にも如実に伝わり、気分が悪くなった。反省するような人であれば、もともと大炎上するような事態に至っていないのだ。すべてが結局のところ人間性の発露なのであり、子供を同行したことも含め、自分は絶対的に正しく、何一つ間違ったことはしていないと思っているはずである。

組織運動本部長からの注意だけでその上の幹事長が放っているのは、この日程で党が金を出すことを了解した故であり(子供同行も含めてか?)、ただまさかこんなに浮かれて遊びの写真を嬉しそうにアップして大問題になるとは予想もしていなかったであろうから、この騒動が早く収まることをただひたすら待っているのだと思われる。広瀬議員は松川・今井両氏と違い昨年の参院選での初当選であるが、やっぱり同じように浮かれて5つ星ホテルや豪華なフレンチなどをアップして炎上、地元の知事選の応援に戻れないらしい。自らも女性の参院議員をとの触れ込みで初当選し、今度は知事選にも女性を立てたというのに、逆風である。彼女に会ったことはないが、50代で弁護士をしていて、普通より知能も高いはずなのに、こんなことをして反感を買うとは思わなかったのか、不思議である。弁護士はじめ知っている周りの男性で同じことをしそうな人は思いつかないので、言いたくはないが、女性は駄目だよねとつい思ってしまう。女性の国会議員を3割にと、松川さんもずいぶん声を大にして言っていたが、量より質を。非常識な女性を増やすのは有害なだけである。

国民は今、諸物価は上がるし、賃金は上がらないし、先行きは見えないし、困っているのである。国民を代表するのが国会議員であり、それが国民の現状を知らず、知ろうともせず、自分は特権階級だからと常に上から目線であることをまざまざと見せつけられた。東大→官僚は、一般的に言って確かに優秀ではあるだろうが、優秀=頭が良い、ではない。本質的な頭の良さというのは教養があり、バランス感覚があり、相手の立場になって考えられる資質である。もちろん学歴も職業も問わないが、その基本は18歳までに家庭環境で培われるもので、それ以後には身につかないような気がしている。そうした本当に頭の良い人が政治家にならなければ、日本は欧米に尻尾を振り追随するばかりで、自らの立ち位置も分からず、後退する一方ではないか。そうしたことを思わされた「事件」であった。

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