執筆「友達に貸した金と、兄についての相談ですが・・・」

自由民主党月刊女性誌 『りぶる』

掲載日:2010年9月

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代表選に思うこと

 先日、知り合いの国会議員(自民党)から電話があり、代表選で興奮している。
 国会議員枠、サポーター枠ともに「小沢さんはよく面倒を見ているから」強いという。まさか。小沢と鳩山は引責辞任したばかりだ、おまけに小沢は刑事被告人になるかもしれない身、でなくても直属の部下はすでに刑事被告人である、そんな人がまたぞろ表舞台に出てくるなんて、日本は間違いなく世界の嗤い者だ……。
 だがどうやら、そんなまっとうな感覚が麻痺しているのが永田町であるらしい。
「これで政局が面白くなってきた」と言うその人に、私は思わず怒っていた。
 そんなことを平気で言うこと自体、世間と遊離している証だ。ずっと選挙、誰が代表だ総理だ、そんなことばかり。今、日本はどんな状況にあると思ってるの! 円高は止まらず、株安はひどいのに、まったくの無策だ。完全に国民不在の政治である。
 と言うと、さすがにしゅんとしていたが、これが永田町では普通の感覚なのだと思う。でなければ政治はもっとずっと前から、もっとずっとまっとうだったはずだから。

 小沢も小沢なら、管さんを支持した翌日にはころっと小沢さん支持に変わった鳩山さんに呆れ果てている向きが多い。だが、彼の無責任さ、朝令暮改の言葉の浅薄さは、8か月の総理の間で十分に実証済みである。小さな会社の経営さえ出来ない、いや、会社員さえ勤まらないような人が国家という最も大きな会社を運営する立場にいた恐ろしい事実。まさに一貫性があるのは「一貫性がないことだけ」であり、そんな人にマイクを向けて真剣に?コメントを聞いているマスコミの姿勢をこそ私は疑う。
 政治とマスコミ、二大権力の日増しに募る陳腐さはどうだろう。もちろん政治家を選ぶのは国民だし、つまらない番組の視聴率を上げ、雑誌を購買して質を悪くしているのは国民自身ではあるのだが、一方で、まっとうに国を憂えている人も多いのだ。

 たまたま映画『氷点』(三浦綾子原作)をテレビで見た。
 意地悪なお母さん役の若尾文子の美しさ、気品はどうだろう。津川雅彦も若い時にはこんなに凛として誠実感溢れ、素敵だったのだとびっくりした。日本語が非常に美しく聞こえる。
 やはりテレビで再見した映画『白い巨塔』にも打ちのめされた。私が当時好きだった田宮二郎(43歳で猟銃自殺)は撮影時32歳だったというのが信じられないほど、40歳代であるはずの国立大学医学部助教授、天才的な外科医を演じきっている。医学界重鎮役滝沢修の、圧倒的な存在感。どの役者も実在感に溢れている。こんな映画はもう作れない。
 今は軽い。例外ももちろんあるが、役者は軽いし、脚本も作りも軽い。全体に顔が軽くなったと感じるのは、政治の世界だけではないのだ。世界を見ても、かつてのような存在感ある男優女優はほどんといない。どこにでもいそうな俳優がどこにでもありそうなストーリーをこなしている感じ。電化製品と同じように、あるいは人と人とのつながりのように、軽薄短小の時代、使い捨ての時代になったのだと思わされる。
 記録的な猛暑が続く。夕立も降らず、雨がないままである。熱帯夜がすでに47日。寝苦しくて体力的にもきつい。涼しくなるまで、体調を壊さないように気をつけたい。

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つらつら思うこと

 明日から業務再開。となると年末までばたばたする。この調子で1年があっという間に過ぎるのだろうなと思う。高校時代、学校の名物と言われた倫理の教諭が、「こんな老人になって(先生はつるっぱげだった)よう生きてるな思うでしょう。ですが、みなさんもあっという間ですよ」と言った言葉をその真剣な表情とともに、近頃妙にしみじみと思い起こす。
 人生は本当に、あっという間に過ぎていく。退屈を嘆いている暇などない。

 このところ、心情に様々な変化を感じる。
 3万円程度の指輪を数百万円もの高価な本物に間違えられて喜んでいたのが、ふっつりと嫌になり、以後、本物の指輪だけを身につけている。どうしても欲しくて、とてもシンプルなデザインの、一流ブランド(ティファニーやカルチェといった有名所ではなく、知る人ぞ知るのブランド)の結構高額な指輪も買った。その価値が誰に分かるというわけではなく、自分で満足しているにすぎない。お洒落は結局、生き方の表れなのである。
 神戸に育ち、母は洋裁をしていて、物心ついたときから、それこそマンションの一つや二つ買えるほどの額はお洒落につぎ込んできた。であるのに、自分に似合うものが分かってきたのはようやく最近のことだ。高い授業料と、長い年月を要したなと思う。結論として得たものは当たり前のことだ。デザイン・色ともにシンプルであること。外見の欠点を隠して長所を生かし、スタイルを良く見せてくれること。着心地の良さ(一日を過ごし、仕事をするのだから格別大事である)。自分らしさを際立たせてくれること。
 人間は第一印象で決まる。子どものうちは分かりにくいが、年を取るほどそうなる。人は生きてきたように年を取る。見た瞬間、来し方も知性・感性も大方分かってしまうものなのだ。だから着る物は大事である。
 自分に似合う物が分かってきて、冒険をしなくなった。ウィンドーショッピングもしないから、お金と時間の無駄がない。時間こそが人生だし、持ち時間もだんだんと減っているから、優先順位を決めて、大事なこと・人に使わなくては。
 口の上手い人、大きなことを言う人は信用できない。言葉は誰にでも言えるのだ。根っこに真の教養・知識があっての言葉か、ただ借りてきた、適当な言葉なのか。実践を伴う覚悟があるのか。相手に肩書や学歴などがあれば人は結構騙されやすい。自分自身が正直で、言ったことは守るから、長い間人もそんなものであると思いこんでいた節がある。嘘をつかれた、いい加減な人だと怒っていたが、結局のところ、まっとうな人こそが実は少ないのだ。物と同様、嘘ものは適宜処分し、本物を大事にしようと思う。

 かつて知人が言った、「親が年を取るのを見るのはかなしいことね」。亡き祖父が言った、「年を取るのはむごいことよ」。他人事ではなくなって、ようやく人生が見えてきたのかもしれないと思う。
 今日は朝から事務所に出て仕事をしている。そのついでに、心に浮かんだことを書いてみた。

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猛暑到来、明日から夏季休暇

 7月17日の梅雨明けと同時に、くっきりはっきり猛暑が来て(こんなことは例年になかった。)、連日35度を超えて猛暑記録を更新。7月でこうだったらこの後どうなるかと思わされたが、このところ31、2度の日もある。それで今日は過ごしやすいと感じるのだから、馴れとはすごいものである。木陰を通り一瞬涼しい風を感じ、あ、幸せと思った自分に、人は環境が悪ければちょっとのことで幸せを感じるのだと実感する。快適さにあまり慣れるのもよくないものである。

 4月来新件(民事事件)の受任が続いたところに、先月刑事事件を久しぶりに受任した。
 刑事事件が民事と違って大変なのは、刑事事件は前科がつくこと、被疑者の身柄が拘束されることなどで緊張を強いられるのはもちろん、逮捕後に送検されて勾留となり(10日、さらに延長されて最長20日)、場合によれば再逮捕されてさらに身柄拘束期間が続くこと、にある。
 不起訴処分になるか、あるいは罰金(略式起訴)で終われば釈放されるが、正式起訴されれば保釈請求が認められないかぎりそのまま拘束される。一般に、第一回公判期日に罪状を認めれば保釈は認めてもらえるが(もちろん殺人など重大事犯は別だが、その種事件を私選で受けることはめったにない)、その前に認めてくれることはめったになく、その難しい交渉を検事・裁判官としなければならない。と同時に公判での弁護活動の準備をし、かつまた公判に立ち会わなければならない。
 という次第なので、事件によるが、受任後一定期間は、有無を言わさず弁護士もまた拘束されるのである。

 依頼者はその後逮捕・勾留されて接見禁止処分(共犯事件の場合によくこの処分がつく。弁護士以外の一切の面会が許されない。)がついたので、時間をやりくりして3日に一度は某警察署の留置場まで接見に行く。
 昨朝8時過ぎ、電話をしたらすでに護送車が出た後とのこと。日ごろは警視庁刑事が来署して調べてくれるが、昨日は地検での取り調べのため、警察の護送車が朝早くから各署を回りながら被疑者を車に乗せて地検に運び、取り調べが終わった後は行きと同様に各署に下していったのである。私の依頼者が署に戻ったのが5時半、その後夕食をして終わるのが6時と言うので、すぐに事務所を出たが、署に着いたのが6時10分。ちょうど弁護士4人が接見に来て面会室4室が埋まったばかりというので空くのを待ち、6時半過ぎから7時15分まで接見をした。

 思い出すのは昨年のゴールデンウィーク。直前にたまたま2つ受任、一つは接見禁止がついていなかったが、土・休日は警察の人手が足りないので弁護士以外の面会差し入れを一切認めない。毎日、東京地検本庁管轄ではない警察署に代わる代わる接見に出かけた。
  明日から18日まで事務所を閉める。もちろんこの間も接見には行くが、民事事件の起案などほぼ終えて心おきなく休むことができる。19日からまたフル回転。休める時は休んで充電をしておかなければ。お陰様で当事務所も先月末に満6年を経過、7年目に入った。弁護士過多で仕事がない人も多い中、順調に仕事をさせていただいて幸せである。

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執筆「娘の婚約解消の支払い額に驚いています・・・」

自由民主党月刊女性誌 『りぶる』

掲載日:2010年9月

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