猛暑到来、明日から夏季休暇

 7月17日の梅雨明けと同時に、くっきりはっきり猛暑が来て(こんなことは例年になかった。)、連日35度を超えて猛暑記録を更新。7月でこうだったらこの後どうなるかと思わされたが、このところ31、2度の日もある。それで今日は過ごしやすいと感じるのだから、馴れとはすごいものである。木陰を通り一瞬涼しい風を感じ、あ、幸せと思った自分に、人は環境が悪ければちょっとのことで幸せを感じるのだと実感する。快適さにあまり慣れるのもよくないものである。

 4月来新件(民事事件)の受任が続いたところに、先月刑事事件を久しぶりに受任した。
 刑事事件が民事と違って大変なのは、刑事事件は前科がつくこと、被疑者の身柄が拘束されることなどで緊張を強いられるのはもちろん、逮捕後に送検されて勾留となり(10日、さらに延長されて最長20日)、場合によれば再逮捕されてさらに身柄拘束期間が続くこと、にある。
 不起訴処分になるか、あるいは罰金(略式起訴)で終われば釈放されるが、正式起訴されれば保釈請求が認められないかぎりそのまま拘束される。一般に、第一回公判期日に罪状を認めれば保釈は認めてもらえるが(もちろん殺人など重大事犯は別だが、その種事件を私選で受けることはめったにない)、その前に認めてくれることはめったになく、その難しい交渉を検事・裁判官としなければならない。と同時に公判での弁護活動の準備をし、かつまた公判に立ち会わなければならない。
 という次第なので、事件によるが、受任後一定期間は、有無を言わさず弁護士もまた拘束されるのである。

 依頼者はその後逮捕・勾留されて接見禁止処分(共犯事件の場合によくこの処分がつく。弁護士以外の一切の面会が許されない。)がついたので、時間をやりくりして3日に一度は某警察署の留置場まで接見に行く。
 昨朝8時過ぎ、電話をしたらすでに護送車が出た後とのこと。日ごろは警視庁刑事が来署して調べてくれるが、昨日は地検での取り調べのため、警察の護送車が朝早くから各署を回りながら被疑者を車に乗せて地検に運び、取り調べが終わった後は行きと同様に各署に下していったのである。私の依頼者が署に戻ったのが5時半、その後夕食をして終わるのが6時と言うので、すぐに事務所を出たが、署に着いたのが6時10分。ちょうど弁護士4人が接見に来て面会室4室が埋まったばかりというので空くのを待ち、6時半過ぎから7時15分まで接見をした。

 思い出すのは昨年のゴールデンウィーク。直前にたまたま2つ受任、一つは接見禁止がついていなかったが、土・休日は警察の人手が足りないので弁護士以外の面会差し入れを一切認めない。毎日、東京地検本庁管轄ではない警察署に代わる代わる接見に出かけた。
  明日から18日まで事務所を閉める。もちろんこの間も接見には行くが、民事事件の起案などほぼ終えて心おきなく休むことができる。19日からまたフル回転。休める時は休んで充電をしておかなければ。お陰様で当事務所も先月末に満6年を経過、7年目に入った。弁護士過多で仕事がない人も多い中、順調に仕事をさせていただいて幸せである。

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