参院選が終わる

 なぜあんな馬鹿なことを言うのだろうと、耳を疑った。選挙期間中に総理がした消費税発言である。支持率がV字回復し、自分は何を言ってもいい、何も言っても国民がついてくると、すっかり調子に乗ったのであろう。普通の頭(感性)があれば、選挙期間中に、そんなわざわざ言わなくてもいいことを言って、国民を怒らせるへまはしない。
 我々は、国が無駄を省いていないのに、たやすく付けを回されるのには納得できない。できるかぎりのことをやっていただいたうえでであれば仕方がないと考えるであろうけれど。

 菅さん、上記発言の旗色悪しと見てとると、低収入層には消費税を還付するときた。それも1日の中で、年収400万円以下から年収200万円以下まで、数字が毎回変わる。このレベルでは100万円違えば10%位は割合が変動するが、そんな基礎も分かっていない。下手なペテン師さながら、その場その場で言うことが適当に変わる。あれ、何のことはない、前任の鳩山さんと同じである。二代続く無責任発言体質は、つまるところ民主党そのもの……??
 私が一番問題だと思うのは、還付というのがどういうシステムか、普通のサラリーマンがすぐに分かることがまるでちんぷんかんぷんというお寒い頭の中である。正しく還付をするにはレシートを集めておいて集計しなければならない。それ自体は還付請求する個人がするのだとしてもそのチェックに一体どれほどの人手をかけて経費を増やすというのか、考えるだけで目眩がする。
 早い話。普通のサラリーマンすら勤まらない人が国を治めている。それが我が国の寒い現実だ。 「人を治めるのは理念ではなく、人格である」と誰かが言っていたが、人格はもちろん理念もなくして、何をかいわんや。

 民主党にはわずか10カ月で完全に愛想が尽きた。その受け皿がなくて、意外に自民党が取っただけだから、自民党も決して浮かれてはいけない。

 今回は、雨後のタケノコのように出たタレント議員がそれほどは当選しなかった。
 それにしても比例区の選挙はいまだに国民によく理解されていないようだ。例えば自民党に入れようとしてよく分からないので一番最初にある名前を書く。結果、あいうえお順の最初の人が、まったく知名度もない新人なのに当選する、ということが毎回起こる。こんなことでいいのかなと思う。40万票取った国民新党の議員は当選せず、人気のみんなの党は3万票台でも当選だ。国民が分かっていての結果であればよいのだけれど。

 さて大相撲。賭博は前から普通にやられていたのに、今回大騒ぎになってようやく、だ。よくあるパタンではある。賭博そのものがいけないというより、暴力団が胴元になり、その資金源となるからいけないのだ。この際、公益法人としての税制の優遇やその他、様々にある閉鎖的・特権的なシステムを抜本的に改善する時期にきたということではないか。自助努力では無理だから、外圧で膿を出すよう願っている。

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