またまた恐ろしい検察不祥事である!

 世間では「裏金問題」と騒がれた、国会議員らの政治資金規正法違反事件。特捜部の下、多くの議員・秘書らが調べられ、国会議員の中ではうち3人が起訴された(略式請求含む)。党内処分は多数あり、離党勧告や公認見送りなど、余波は大きかった。その事件の主任検事(統括して指揮をし、起訴状の検察官もその名前となる)は今東京高検に異動になっているが、なんと特捜部で自分が調べた公職選挙法違反事件の被疑者女性と情交関係を持っていたというのだ! 48歳。もちろん妻帯者だが、よくやるよ。

 事件関係者との情交関係だけでも懲戒の対象になるが、なんと捜査名目で借りていたホテルを情交場所として使っていたそうである。つい先日、経産省出身の官房長官秘書官がそれで更迭されたが、せこい! せこすぎる! 金に汚い人間はどうしようもない。そのうえ、女性に対してワイヤレスイヤホンや時計を要求していたという。当然、チクられるよね。それも分からないとは頭も悪すぎる。なんで女性が買って渡さないといけない?! その事件の処分がまだ終わっていないとすれば、情交関係も金品も賄賂となり、綺麗な贈収賄である。終わっていたとしても場合によっては事後収賄になることもある。まさかあ。ひどすぎる。恥ずかしすぎる。検事の収賄など、ほぼ聞いたことがない。こんな非常識な奴が指揮を執った政治資金規正法違反事件は大丈夫だったのか?!と皆思うはずである。

 検事の不祥事は最近ことに多いように感じる。昨年末、さいたま地検の検事(35歳)がマッチングアプリで独身と偽り、付き合っていた女性に対して、トラブっていると告げられた男性の個人情報(前科調書であろうか)を、頼まれもしないのに入手して手渡し、国家公務員法の守秘義務違反として罰金30万円を科せられ、懲戒免職になった。その検事は、同期の検事である妻と共同購入したタワマンに何度もその女性を引き入れ、「俺のDNAが欲しいでしょ!」と避妊をせずに性交していたという。個人情報漏らしの動機は「頼りになる男だと思ってもらいたかった」! その幼稚さに絶句。そんな人間に偉そうに調べられたくは決してないものである。相手の女性から民事訴訟を起こされているそうだ。刑事事件は罰金処分で済んでいるので弁護士の欠格事由にはならないが、どこの弁護士会も入会を許可しないであろう。

 その検事の妻は激怒して即離婚かと思いきや、「子供2人の良いパパなので」と言っていると報道にあった。その父親は日弁連の副会長を務めた大物弁護士だというが、「覗き見や盗撮をした検事もいるのに、なぜ婿が一番重い懲戒免職なのか」と疑問を呈していたというから、それもずれている。法曹に一番大事な資質は、客観性とバランス感覚、要するに常識である。真っ当な人間が基礎にあって法律を勉強するからこそ法曹になれるのであって、法律や判例の知識だけではいびつな考えないし人間が出来るだけである。真っ当な人間には真っ当な金銭感覚が付きものである。上記に挙げたせこすぎる検事は人間としてそもそも失格であると私は思う。そういう人間に権力を与えるほど怖いことはない。近いうちに名前も明らかになるし、週刊誌の格好のネタになるだろうが、本人は自業自得である。ただ組織に与えるマイナスは多大すぎる。

 背景には司法試験合格者を増やしたこともあると思う。私が合格した1980(昭和55)年頃は合格者は500人を切っていて、それが10年ほど続くが、1999(平成11)年には1000人となり、法科大学院を開設した2004(平成16)年以降1500人になっている。しばらくしたら2000人を越えた(平成19年~25年)がさすがに増えすぎて弁護士が食べていけないと言われるようになり、このところ大体1500人で推移しているものの、1700人位のときもある。検事や裁判官にはそのうち成績の良い者が選ばれるし、彼らの定員をさほど増やしているわけではない(つまり増えるのは弁護士ばかり)ので、直ちに関連するわけではないかもしれない。ただ任官を認めるときに、成績だけではなく人間性を評価できなければ、今後もこういう問題が増えて、組織を腐らせていくのではないかと危惧する。信用できる検察、信用できる司法というのは、あくまで個々の人間が担っているのである。

 さて、拙速に皇室典範改正が通るようである。天皇一家も皇室の意見も聞かず、今現に国民の信頼を得ている天皇一家を貶めるような改正案を、なぜ拙速に通すのであろう。600年前の天皇に繋がる男子(35親等位も離れるという! 民法上の親族は6親等までである)を養子とし、その妻子は皇族、子供が男子であれば皇位継承権を持つというのに、女性皇族が結婚してもその夫も子供も皇族ではないというのであれば、今の女性皇族を最後に近い血筋の皇族はいなくなる。残るは遠い、国民が誰も知らない、親しめることもない養子一家だけというのは、天皇制度を蔑ろにするものであろう。共産党議員の反対意見を是とする。これについては、また別途に。

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