新内閣のスキャンダルに思うこと

 8月27日,新内閣発足。
 私の周りでも悲喜こもごもであった。泥船には乗りたくない人が多いだろうと思っていたが,実際は当選何回目かとなれば選挙区の期待もあり,多くが入閣を待ち望んでいた。
 不思議なことだが,その日の呼び込みまで,候補者当人に直接抱負なり希望なりを聞くことはない。今回のスキャンダル続発についても,事前に当人に「何もないか」と聞いてさえいれば避けられたケースもあるのではと思うのだが,なぜだかそうした慣行である。

 今回の顔ぶれは,前回のお友達内閣と比べて格段に良い。

 それでもスキャンダルはすぐに出る,と読んでいた。読みは当たった。
 理由は2つある。1つは,首相自身の問題である。
 参院選の惨敗理由は,自民党不信任というより安倍不信任であり,居座るという道はなかった。にもかかわらず,明瞭な説明もしないまま首相は続投。政治家にとって言葉は命であるにかかわらず,この内閣改造が起死回生の最後のチャンスであるという悲壮感はどこからも感じ取れなかった。だから,きっと今回も甘い身体検査なのであろうと思っていた。
 大体が遠藤農水大臣の問題は,自己が代表を務める団体が国の補助金を不正受給したとして,すでに3年前,会計検査院から指摘を受けていたものだ。それがなぜ今回分からないままだったのか。これはつまりは会計検査院の仕事そのものが無意味だとも言えるのではないか。

 もう1つは,それと表裏の関係に立つが,マスコミはすでに安倍潰しを決めてかかっているからである。これから何をやってもまず褒められることはない。閣僚のスキャンダルはこれからもどんどん出続けるだろう。支持率は落ち続け,参院で逆転した民主党の攻勢はかかる。あとはいつ解散・総選挙になるかという時期の問題だけである。

 これだけ政治資金の問題が出てくれば,誰もが大なり小なり不正をやっているのだろうと思えてくる。となれば制度そのものを変えなければ,いつまでもモグラ叩きをすることになる。国民はもう,この手のニュースにはうんざりしている。

そんなつまらないことばかりに言っておらず大事なことを論じてくれよと言いたくなる。こんなニュースが報道されるばかりでは日本は世界でますます立場をなくす。実際,六か国協議から日本は閉め出され,拉致問題解決どころの騒ぎではなくなっている。ああ,マスコミよ。どうかしてもっと賢くなっておくれと言いたい。

 もっと抜本的に変えなくてはいけないのは,政治家を選ぶシステムである。

今回顕著になったのは,人材の逼迫である。9年前の参院選では橋本龍太郎総理(当時)は44議席の惨敗を受け,直ちに退陣を表明。小渕,梶山,小泉の3者が立候補して小渕総理が誕生した。しかし今は首相の後釜がいない。だからみなが結局容認している。さて民主党に目を転ずれば人がいるかといえば,そうでもないだろう。
 小選挙区制の弊害に加えて教育制度そのものの問題が根っこにあると私は思う。
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