10月になりました!──大相撲観戦のことなど

急に秋らしく、落ち着いた気候である。しかし、なんとまあ早く1年が過ぎることだろう。カレンダーも捲り続けて、残すところ、あと3枚。コロナで明け暮れた1年になる。オリンピックはきっと中止だろうと聞いていたが、ここに来て、大きく縮小の形であれ、何らかの形で決行すると言われるようになった。そのほうが損失が少なくて済むから、でであるらしい。しかし、新型コロナはどうなるのだろう。日本では死者数が少ないが、世界では増えでる一方である。

さて幸い、7月場所(本来名古屋場所)に続いて、9月場所(夏場所)も国技館に行ってこれた。お声掛け下さったAさん、Tさん、いつも本当にありがとうございます! 各枡席各1人の贅沢な配置で、飲食一切なし、歓声なし拍手のみ。もとより神事なので、静寂さの中で取組みが行わることに、私自身は違和感を覚えなかった、どころか、集中できてとても良かったと思う。先場所は静まり返った中、隣の年配男性(外人)のシャッターを切る連続音がやたら響いたのだが、およそ珍しいのか、取組みに限らず付き人でも何でも、目に入るものは何であれ撮影していたようだ。今場所の隣の年配男性は、取組表に印を付けていたので好角家と思いきや、まもなく競馬新聞を取り出し、スマホの画面が見えたら、なんとそれは力士ならぬ馬であった! せっかく国技館に来ているのだから、ちゃんと目の前の取組みを見て下さい!

千秋楽、熊本出身の正代が初優勝を飾った。おめでとうございます! 東京農大卒28歳。将来を嘱望されながら、腰高かつ胸を前に突き出す姿勢の欠点をさんざ指摘されて、関脇から幕内に落ちていたのだが、昨年末頃から別人のような迫力ある相撲を見せるようになった。驕ることなく真面目に精進する力士は、見ていて気持ちがいい。今年2度も優勝に絡みながら、まさに3度目の正直。両横綱不在の場所で、両大関に完勝して13勝を挙げた。一生懸命努力する人が報われるのは、なんであれ、嬉しいものである。昨日、無事大関に昇進。今後真価が問われるが、精進を怠ることなく、自らに打ち勝って、是非横綱に昇進してほしい。「元大関」力士が何人も幕内にいるが、正直ああはなってもらいたくない(おそらく次場所、照ノ富士と高安が小結に復帰?するであろう)。

早く新横綱を誕生させなければ、このまま横綱土俵入りもないだろう。2人横綱の休場が続く。高給を取りながら、こんなことが許されるだろうか? 休場力士も非常に多く(大関朝乃山は2つも不戦勝である)、進行は間延びしている。新しい横綱が誕生すれば引退勧告をするのだろうが、それまではごまかしごまかし、やるつもりではないか。順調な世代交代を協会は図らねばならないが、後手後手に回っている感がある(取組編成も後手後手に回り、今回もそうだが、幕内下位があわや優勝してしまうかもしれない事態到来で、終盤はらはらする。今回その意味でも正代関、よくぞ番付の価値を守ってくれました!)。

いろいろすることが多く、国内外のニュースも多く、毎日がつい流れて行くが、今日を入れて、あと3ヶ月。いつも同じことを言い、思うわけだが、日々を大切に過ごしていきたいものである。幸い、今の日本では希になったほど、本当に気持ちのいい天気である。

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