都知事選結果に思うこと

9日施行の都知事選は,予想されたとおり舛添氏が当選した。200万票を超える圧勝。宇都宮氏2位,細川氏は僅差とはいえ3位であった。小泉氏を支援者につけた話題の細川氏,都知事選なのに脱原発しか言わないうえ,その具体的な行程作業については一切触れないままであった。年を取ったこともあり声も弱々しく,これでは任せられないなあと思った人が多かったのであろう。

舛添氏の当選は,積極的に委ねた人もいるのではあろうけれど,多くは消去法ではなかっただろうか。選挙期間中はずいぶんと精力的にあちこちを周り,にこにこしていたけれど,当選したら一転,以前と同様の上から目線の物言い,表情が鼻につくような気がする。課題はオリンピック準備だけではない,福祉その他山積だ。地位におごれることなく,一つ一つ謙虚にこなしていってほしいと,一都民として切に願わずにはいられない。

とにかくこのところ毎年のように都知事選があり,莫大な選挙費用が使われた。大阪市長選も行われる。橋下氏は自らの都構想が暗唱に乗り上げたと,まるで駄々っ子のような理由で辞職し,また選挙に打って出る。とはいえ対立候補も出ないし,そもそも市民が市長選で選択したのは都構想だけではないのである。文楽やクラシックなど,補助の必要な芸術面でのちょっとした金をちまちま削りながら,大義名分もない選挙に莫大な金をつぎ込む。これは公の私物化ではないのだろうか。そう,なんだかこのところあちこちが劣化しているようで,怒りを通り越して悲しくなってくることが多い。

さて,ソチオリンピックの日本勢が奮わない。スノーボードでの銀・銅がやっと取れたけれど,あとどれだけ取れるのだろうか。結果がすべてではないと言いながら,やはり競技だから結果は大事である。

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