内閣改造に思うこと

 内閣改造には驚いた。というかがっかりした。というと、ニューヨーク在住の知人は、まったく報道されない。中国在住の知人は、報道される度に日本の評価が下がる、と。

 依然、構造は反小沢という対立軸だ。そんなコップの中の嵐というか内輪もめには国民はもう辟易している。そんなことより、誰でもいいから、日本が沈没しないようにどうかしてくれと、切に願っているだけである。反小沢のメンバーしか入れないので、人材が偏るらしい。そういえば、官房長官に就任した枝野さんは半年前、参院選大敗の責任を取って幹事長を辞任したのだし、官房副長官に就任した藤井さんは、たしか鳩山首相のときに、体調不良を理由に財務大臣を辞任した。みんな、「昔の名前で出ています」…。

 といえば、与謝野さん。3年前自民党の総裁選に出て敗れたが、麻生内閣の副総理を務めた。その下で解散した2年前の総選挙では選挙区(東京1区)で落選し、比例復活したのだが、昨春離党して「たちあがれ日本」を結成し(平沼さんと共同代表)、自民党は除名になった。そして今回、連立工作が失敗して(?)離党、菅内閣の一員になった。なんとも解せないと、私の周りは寄ると触るとこの話である。もともと「たち日」は民主党政権打倒を掲げていたし、御本人も民主党を批判する本も出している。だからおかしいという以上に、選挙民は自民党の与謝野さんに票を入れたのだから、民主党内閣に入るというのであれば議席を返上してからでないと筋が通らない。菅さんは与野党協議にうってつけなどとのんきなことを言っているようだが、審議は進まないであろう。出自の正しさは民主主義において必要条件だからである。

 与謝野さんはずっと頭のいい人だと言われていた。実際、答弁など聞いていても、これほど安心して聞いておられる政治家も他にいなかった。それ故にとても残念である。この例に限らず、だんだんとイエスマンしかいなくなって、勘違いの極みになる人が周りを見ても結構いる。引き際を綺麗にすることが人生の花道なのにと思うが、あなたに代わる人はいない、是非あなたに頑張ってもらわないととおだてる人がいるのであろう。そんなことはないよ、あとは若い人たちに任せたよ、と言えるのは実は本人しかいないのだ。親身になって苦言を呈する人はだんだん遠ざけられ、あるいは自ら去っていく。人って悲しいなと思う。せめて自分自身は客観的に自らを見る目を持ち続けたいと願っているのだが…。

 増税も仕方ないとは思うが、まずは徹底的に無駄をなくしてからのことである。公約だった公務員改革もなされていないし、仕分けもパフォーマンスに終わっている。政治主導は掛け声だけだし、実際こんな体たらくでは官僚を排除してただ政治家に国を任せられるはずもない。誰か、英雄が出てきてくれたらいいのだが…。

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