執筆「より良い人生のためにも 健康は自分で作るもの」

 大学で教え始めて3年、この秋冬は初の快挙を達成した。計14回の講義を一度も休まず、補講をせずにすんだのである。
 体調がずっと良かったのは、偶然の賜では決してなく、毎日心がけて、健康を管理した成果だと思っている。
 私はいわゆる腺病質の子どもで、勤め始めてからも風邪などはしょっちゅうで、皆勤の年は一度もない。入院も2度した。頑丈な男性陣(女性はあまりいない職場だった)には体力で負けるなあというのが実感だった。
 自由業になって休めなくなり、徐々に、健康管理こそが一番の仕事だと思うようになった。
 体調不良のほとんどは睡眠不足に起因する。と気がついて、夜の付き合いはほどほどにし、早めの帰宅を心がける。飲み過ぎない。就寝まであえて、ぼうっとする。風邪を引かないよう、うがい・手洗いの励行。人混みでのマスク着用。冷暖房対策として、別のインナー、ストールの携行……その他細々と、睡眠不足にならないよう、風邪を引かないよう、毎日気を配っているのだ。そう、健康は自分で作るものなのである。
 副産物として、毎日が楽しい。良い睡眠が爽快な目覚めをもたらすしてくれるからだ。今日はいい日になる、頑張ろうと単純に思える。憂鬱な案件でも、楽しんでやろうと思えてくるから不思議だ。ましてそこに爽やかな青空なんぞ広がっていたら。幸せってこんなに身近だったのだと実感する。短歌の一つも浮かびそうになる(実際はなかなか出来ないが)。
 英語では人生と生活は同じである(Life)。良い人生を送るとは、すなわち日々の生活の質を高めることのように思う。

自由民主党月刊女性誌
『りぶる』

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