平凡で無事な生活が何より…フランス対イスラム、大相撲、日本シリーズ

ずっと書いていない気がしていたが、ちょうど1ヶ月半の経過である。本当に月日の経つのは早い…!

いろいろな行事その他が軒並み中止になり、中止しないまでもzoomなどのパソコン会合が普通になって、外出したり、人に会うことがとても少なくなった。会食も忘年会も減る中、先日顧問先が毎年恒例の河豚をご馳走して下さったのだが、例年満員の店が閑散としていて、やはり飲食店は大変だと実感させられた。てなことをなにげに言うと、特に地方にいる人には、えっ?危ない、怖いと言われてしまうが、伝染病ではなし、ちゃんとマスクをして(食べる時は外さざるをえないが、あまり喋らない)、隣の人前の人との間隔を取って密を避ければ、それほど恐れることはないと思っている。うがいや手洗いももちろん励行しているし、睡眠を取って栄養を取って、規則正しい生活を常よりも心がけている。

出かけなければお洒落も要らず、アパレル業界は超痛手、倒産も増えるだろう。どんどん価格は安くなり、いつもセールをしている印象だ。在庫品を抱えるくらいなら原価を切っても売ったほうが損が少ない。私のように買いまくっていた客が今はすっかり通販で足りてデパートも覗かなくなっては(たまに行くとやはり閑散としていて、店員が気の毒になってしまう)、売れないだろうなあと思ってしまう。外出時はマスク必須なので(いつも素敵で個性的なマスクを手作りして下さるお洒落なKさん、ありがとうございます!)、マスクをコーディネートさせ、その分アクセサリーを減らしている。互いに以前ほどは人の着る物に目を留めないでいる。

マスクをつけて着物はねえと思い、というよりもともと行事もなくなっているのだが、3月来ただの一度も着物を着ていない。着付けを見よう見まねで始めてからちょうど7年(早い!)、着物も帯も小物も、溜まりに溜まって、もういい加減買わないよねと思った頃に着ることもなくなった。とはいえ、マスクをしている着物姿の女性にも見慣れたので(マスクをせずに歩くほうが異様である)、そろそろ折りを見てまた着てみようかと思っている。着物は温かいのだが、ただこのところの異様な暖かさといい、どうやら今年は暖冬らしく、まだコートすら不要だが。

先日、特段何もしていないのにパソコンが動かなくなってしまった。さあ大変!! 遠隔サポート契約先に電話をしたらたいていは大丈夫なのだが、いろいろ試した挙げ句お手上げだという。来てくれるはずが、結局埒が明かず、知り合いに電話して来てもらった。いろいろやってやっばり駄目、修繕に出さないとと言われ、覚悟した。が何かの拍子に、直ったのである!!この間、4時間。まさに地獄に仏とはこのこと…。半年前に買い換えた新品だが、機械故たまに不良品があるというのだ。そのうちにまた駄目になるかもしれず、恐る恐る使うことになるが、日々の普通の日常の有り難さが身に染みた。それはコロナで十二分に分かっていたことなのだが。健康であること、普通に日常を送れること…それは何という幸せなことなのだろう。本当に、毎日をちゃんと感謝して過ごさないとバチが当たりそうである。

菅首相が誕生し、アメリカではバイデン大統領が誕生する予定である。フランスでは某新聞社によるイスラムの預言者ムハンマドの風刺画に端を発して(フランスでは宗教の冒涜も自由だという。フランス革命を経て、とにかく自由がすべてに優先するらしい)、マクロン大統領が不用意な言動でトルコ始めイスラム諸国を怒らせた結果、フランス製品不買運動に発展し、収拾のめども立たない。39歳のマクロン大統領が誕生したときには大いに期待したものだが、やはり経験不足は否めず、エリート意識が鼻につき、支持率もがた落ちだ。フランスには人口の10%近い500万人以上のイスラム教徒(ムスリム)がいて、ことにベールを被るムスリム女性をターゲットにした、反イスラム法がすでに800(!)もあるという。そのうえにまもなく「異性の医師の診察を拒否した者には5年以下の懲役又は750万円以下の罰金を科す」という、信じられない法律が出来るという。で今「イスラームからヨーロッパをみる」(内藤正典)という岩波新書を読み始めた。

今日は心に何かポカッと穴が空いたようだと感じたら、何のことはない、昨日大相撲が終わったのである。今年はこれで終わり。貴景勝が優勝して、本当に良かった。たった一人残った大関が優勝しなければ、番付は無意味になる。突き押しだけで横綱になった力士はいないが、貴景勝はなれるかもしれない。休場続きの横綱二人にはもう引導を渡してほしい。35歳では、出場してもまともに相撲を取れるはずもない(ことに鶴竜)。怪我をしないのも実力のうち。怪我をして早々休場した大関二人はきっと稽古不足なのだろう。怪我をせずに出場し続けることはプロの自覚である。

プロの自覚といえば、ソフトバンク対巨人の日本シリーズは、あまりの力の差に唖然とした。5対1に13対2。恐ろしい一方試合のため、途中でテレビを消してあとはネットで確認した。去年も巨人の4連敗だったが、もっとずっと点差は開き、はっきり言って勝負になっていない。坂本の2000安打はともかく、菅野の14勝と岡本の2冠って、パリーグに行ってたならありえないと思われる。実力的にはその半分位ではないのか。この3人は生え抜きだが、とにかく巨人は、出来上がった選手を他球団から札束で取ってくる。片やソフトバンクは千賀、甲斐、周東、二日目の先発投手石川も育成出身だ。自分たちで選手を育てる姿勢が長年の間にここまで大きい差をもたらしたのだろう。しかし、そんな巨人に独走を許したセリーグの5球団はなんなのか。ぬるま湯に浸かっていたらあっという間に、かろうじて残っていた人気さえなくなってしまうだろう。あと2戦、巨人に投げられる投手はいないし、惨敗の結果は見えている。

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