続く森友事件…稀勢の里優勝!

当初こそ面白かったが、もういい加減飽きてきた。国会中継もこのところ見ていない。森友学園籠池理事長の証人尋問では、安倍夫人から首相からだとする寄付金100万円を人払いして渡されたとか、夫人の講演謝礼として菓子箱に貼り付ける形で10万円を渡したとか、証言している。しかしこれらがたとえ真実であったとしても、法的問題はどこにも存しない。自分の選挙区で寄付金を配るのは違法だが、自分の金をどこに寄付しようが基本的に自由である。いわんや講演をした者が謝礼を受け取るのは当然のことである(公務員が勤務時間帯に講演をしても受け取れないが)。

つまり、問題は道義的なことにある。籠池氏は、見るからに怪しい。実際、金額のまるで異なる工事契約書を3通も作成したうえ(請負会社も共犯である)、補助金をせしめた容疑のかかる、いわば詐欺師である。夫人も同様に怪しい。そのような夫妻が営む幼稚園といえば、年端もいかない園児に教育勅語を暗唱させたり、安倍首相頑張れ的な政治的発言をさせたりして、やはり半端なく、おかしい。普通の人であれば避けこそすれ決して付き合わない人種といえよう。まして公的な立場にある人ならば警戒をして当然である。

それを何をどう判断したのか、よばれて講演に3回も行く、開校を企図する小学校の名誉校長を引き受ける(!)、携帯電話でのやりとりは回数も非常に多く、しかも事態が問題となってからでも続いた…。公的な立場にある者は公平性を何よりも大事にしなければならない。数知れない私立学校があるというのに、中で一つの名誉校長を引き受けるということがどういうことであるのか、立場を引いてからであればまだしも、今は引き受けられないことくらい分かるはずである。あまりに軽率にすぎる。

軽率に過ぎるが、しかし違法ではない。それを証人喚問してどうするというのだ!? おそらくは首相が「何らかの関わりがあれば、自分は首相はおろか国会議員も辞める」と口走ってしまったことで、野党をして、とことん追い詰めなければ済まないと思わせたのであろう。首相が責められるべきは、妻をコントロールできなかったことであり、それは道義的な責任ではあるにしろ、少なくとも法的な責任ではない。もういい加減にして、他にたくさんある(ありすぎる)懸案事項に移ってはくれまいか。

と憂鬱に思っていたところに、昨日、稀勢の里が優勝してくれ、快哉を叫んだ! 新横綱の優勝は史上まだ4人目だという。稀勢の里の師匠故鳴門親方、そして貴乃花。13日目に速攻の日馬富士に押し出されて土俵下に落ちたとき、左肩から胸にかけて大けがをした模様だった。誰もが休場やむなしと覚悟したところに強行出場し、鶴竜戦に臨んだが、力が入らないのが一目瞭然だった。昨日の千秋楽も強行出場したが、照ノ富士に1差リードされていたので、優勝するには2度勝たねばならない。天文学的確率だと諦めていた…だが、やってくれました!

稀勢の里は日本中に歓喜をもたらし、明るい希望を与えてくれた。もし照ノ富士が優勝していれば皆どれほどか意気消沈していただろう。彼は14日目、大関の大先輩である琴奨菊の、大関復活がかかる大事な一番に、変化という卑怯な手に出ることによって、日本中を敵に回したと思う。彼自身何度目かのカド番ではあったが、今場所はとっくに勝ち越している。あえて負けろとは言わないまでも、相手に対する敬意は当然に払うべきであり、真っ向勝負をすべきであった。その、人の人たる道を外したが故に、熱狂的なまでの稀勢の里応援を招いたのではないか。

しかし振り返って、いざという時に弱さを露呈した大関稀勢の里とは、一体何だったのだろうか。今や別人の風格である。あとは、この大相撲の歴史に残る逆転優勝が、強行出場故に力士生命の短縮を招いたというような結果にならないことを、切に祈るばかりである。どうかこの際、治療専一に、巡業などにも出ないよう願ってやまない。

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