学力より重要な「非認知スキル」について

なるほどね、と思う。IQ(知能指数)や学力など数値化が可能な「認知スキル」に対し、気質や性格など目に見えない力である「非認知スキル」こそが経済的・社会的な成功に大きな影響を及ぼすというのだ(週刊東洋経済10月24日号)。

とりわけセルフコントロール力(自制心)ややり抜く力が大事であり,そのコアは「勤勉性」だという。試験でも就職でも、目標を定めたら、実現に向かってひたすら努力する。遊びなど誘惑には乗らない。今日はいいか、明日からやろう、などとは思わない。自らに負けないことが人生に負けないことであり、私も周りを見ていて、分野を問わず、成功者にはその力が備わっていると思う。もっとも私の言う成功者とは、同誌の趣旨とは違い,社会的地位や高収入そのものに意義があるのではなく(それらは単に、結果として随伴するものに過ぎない)、有意義かつ後悔のない人生を送れるという意味での成功者なのだが,基本は変わらないと思う。

真面目でこつこつやる子はたとえ知能や才能自体が大して優れていなかったとしても,社会でそこそこやっていける。だが、勤勉でない者は、たとえ生まれついての知能はかなり良くても、結局は脱落するように思う。大学で学生によく言うのだが、自分の人生は自分で責任を持つ、どこに就職できるかで人生が大きく変わる、目標に向かってとにかく努力をすべし、今日はいい、なんて考えない、遊ぶのは就職が決まってからにしなさい‥と。勤勉性に加えて大事なことは,社会性,協調性,思いやりといったことである。挨拶が出来る,にこやかに出来る,普通に意思疎通が出来る…こういった当たり前のことが当たり前でなくなっているのは,家の躾けの問題もあるが,ラインやツイッターといったやりとりが主流になって,人との関係が希薄になっているからのように思う。これは今,どの社会でも大問題であると感じている。

「勤勉性」に戻る。最近つくづく思うのだが,努力できる力こそが人の真の能力ではないだろうかと。人生は長い。たとえ希望の所に就職をしても,それはスタートラインでしかない。1年、2年‥5年、10年‥20年‥30年‥常に努力しているのと、いつかしらそれを止めてしまったのではどれだけ大きな差が出来てくることだろう。怠けないことと無理をしないこと。その折り合いがなかなか難しいと感じていたが、だんだんと自然に対処できるようになってきたのは年の功であると思う。

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