春ですね。バタバタしているけれど、ちょっと一息…

ずいぶん書いてないように思っていたら、1ヶ月余が経過していた。この間にウクライナ戦争勃発後1年を経過した(終わりは見えない)。いつの間にか冬が終わり(毛皮がもう着られない…)、例年よりひどそうな花粉症が始まり、あれやこれやあって結構忙しくしていて、でもようやく一息ついたような気がする。

大学のシステムが変わり、新しい入力方法を会得するのに大変で(とにかく機械に弱いのである)、でもなんとか当面のものは終えて、新学期用のレジュメ(刑事訴訟法)もこの週末一気呵成に作ったので、気分がうんと楽になった。とにかく、何でも早めにやることだ! 仕事に追われないのが私のモットー。でないと余裕がなくなり、せっかくの人生が楽しめないことになる。

昨夜は東京文化会館まで、モーツアルト協会の3月例会に行ってきた(ここの理事をしているものの、実は、モーツアルトを特別に好きだというわけではない)。ナタナエル・グーアンというフランスの若いピアニストが、ソナタ2曲と、幻想曲及びきらきら星変奏曲を弾くプログラムだった。モーツアルトは技巧的に特に難しいわけではなく、弾いたことのある客も結構いたはずで、実は私もその一人だが、ああ全然違う、と思わせる演奏であった。プロだから全く違って当然なのだが、プロでも、なんだ、大したことないなあと思わせる人もいるのだ。端正な曲作りで、何より音がとても綺麗である。演奏は、技巧はもちろんだが、その人となりが端的に表れるものなので、人間としてきちんとした方で、きちんとした生活を送っておられるのだろうと想像することが出来た。

鳴り止まぬ拍手に応えて、アンコールが1つ。ビゼー(フランスの作曲家)の有名な『真珠穫り』を自ら編曲したようなのだが(技巧的に大変難しく、ちょっとやそこらでは弾けないと分かる)、それはそれは綺麗でいつまでも聞いていたいほど、まるで天から降ってくる音楽のようだった。ああ生きているって、素晴らしい…。公演後、女性客たちから、「涙が出そうになった。ありがとうございます」と言われ、私たちも嬉しかった。私も買いたかったが、早々にCDは売り切れていた。8日夜は別のホールでチェロとの合奏があることを知り、時間が許せば行ってみたかったが、手帳を見るとダメだった。私の大好きなアルペジョーネ・ソナタ(シューベルト)も曲目に入っていて、きっと端正な曲を披露してくれるだろうから、残念である。

事務所を開いて昨夏に18年が経った。幸い、来訪者からまだ新しい事務所のように言われたりもするが、やはり不要な書類や本などが溜まってきたと感じている。折に触れて整理はしているのだが、本当はまとまった時間を取って、ばっさり処分をしたいなあと思うことがある。書類などは人任せにせずに自分でやらないと、大事なものが混じっていたりすることがある。整理片付け。それがいちばんの、今したいことかもしれない。自宅のほうも要らないものを思い切って捨てるか人に上げるかして、身軽に生活したいと思っているのだが…言うは簡単だが、実行するのはなかなか難しいことである。

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