笑顔を忘れずに、心身共に健康に生きたい

最近どんなことにでもわりと笑顔で応対できるようになった自分を感じている。笑顔とはつまり、心の余裕であろう。

振り返ると、目前のことに手いっぱいで、つい不愛想だったり、つい頭にきてそのまま人にぶつけたりしたことが多々あったと、反省をしている。とはいえ、まだまだ人間の出来た人には遠く及ばないし、たとえどれほど生きたとして、自分がとうていそうはなれない器であることも承知しているのだけれど、余裕があれば、何より自分自身が楽なことに気がついた。なので、真に怒るべき時は別として、ではない限りできるだけ笑顔でおれるようにしたいと思う。

長い間生きてきて、大げさなようだけど、今頃になってようやくある種の悟りが開けてきた感がある。悪いことが起こるともちろんかりかりするけれど、でもいい時もある。というより冷静に考えれば、後者のほうが圧倒的に多いのだ。悪い出会いもあるが、いい出会いもある。やはりこれも後者のほうが圧倒的に多数である。つまり全体として、人との出会いに恵まれ、良い人生を送らせて頂いているのは間違いがない。結局のところ、良きも悪しきもすべてが人生。すべてひっくるめて、どれもご縁であるに違いない。もし人生がいいことばかり、いい人ばかりでは、その良さも決して本当には分からないはずだろうし。

先日、メトロ内でぽろっと定期入れを落としたのを、さっと拾って渡してくれた人がいた。落としたのに自身気づいていなかったのだが、中には身分証明書まで入っていたので紛失したら大変だった。そのとき、あっと思ったのである。なくせば大騒ぎをする。運が悪い、不注意だ、悪いことが起きたと思うのだ。だが、定期入れがいつものようにあることにわざわざ感謝はしない。そこにあって当然と思っている。だがそうではなく、いつもの日常があることが幸せなのだと。事故に遭わない、病気にならない、そうしたことは決して当然のことではなく、感謝をすべき幸せなことなのだと。

周りを見ると、若くして亡くなる人がいる。病気になって不具合を抱えている人がいる。認知症になる人がいる。そうした不幸が自分にもいつ訪れないとも限らない。もしそうなれば、たとえどれほどの財産を築いていたとしても宝の持ち腐れになるだろう。つまりは健康以上に貴重な財産はない。健康で天気が良ければ幸せだと言った友人がいるけれど、私もまさに同感である。

心身共に健康であることは、それだけでとりもなおさず億万長者に匹敵するのではないか。ない物の不足を言わず、ある物にただ感謝をし、今後とも心身共に健康でありたいと切に願っている。

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