11月に入ってもう6日目。今日は夏日である。このところ気温は日替わりで、昼夜の寒暖差が激しいので、着る物のチョイスも難しいし、風邪を引かないよう気をつけるのが肝要である。手洗いと嗽が励行される。
フランスでは先月、劣悪な教育環境改善を求める高校生による大がかりなデモが勃発した。この国ではデモは珍しくないのだが、先進国のはずなのに、建物や教室はぼろぼろ、トイレは使えず、教員は欠員が埋まらず授業がない状態が続いているというのである! それに移民や外国勢力などが入り乱れて店舗壊しや略奪などの暴動が凄まじかった。フランスはもともと中央集権国家で警察も強硬手段はお手の物であるが、とはいえ何千人単位の逮捕者を出して、そんなに拘留施設も人手もあるの!?とびっくりする。原因が失政にあるのは明らかで、マクロン大統領の支持率は今や脅威の10%台!だそうだ。10年前に颯爽と登場したときには彼の率いる中道路線が中心になっていくのだと思っていたが、来年の大統領選挙は最右翼のマリーヌ・ルペン「国民連合」前党首が立候補し、当選見込みだそうだ(二番手は左翼系)。フランスに限らず、どの国も多くの国民は増える移民と物価高騰に不満を抱き、移民を受け容れない方向の右翼政党が支持を伸ばしている。
11月3日施行の中間選挙はアンチトランプ票が増えて、共和党が上下院共に過半数を割ることを期待していたが、結果は期待を超えた。やはり良心のあるアメリカ人もたくさんいたのである! 共和党は歴史的な大敗である。トランプは戦争はしないと公約していたのに、対ベネズエラが上手くいったのに味を占め、イスラエルにたらし込まれる形でイラン戦争に踏み切った。イランの核武装を防ぐためと繕ったものの、当たり前のようにホルムズ海峡を封鎖され、石油の高騰を招き、着地点は全く見えない。2年後の大統領選を狙うバンス副大統領はもともとイラン戦争に反対をしていたし、今回は自らが上院議員だったオハイオ州でも後任の共和党議員が敗れたのを受けて早速に、敗因はイラン戦争だと断言した。政権の通信簿である全国選挙に負けた以上、政権内の誰かは責任を取らなければならないが、一番それに相応しいのは出口戦略もないまま戦争を推し進めたヘグセス国防長官であろう。下院は弾劾決議をするかもしれないが、トランプはどうするのだろうか。
共和党の牙城だった州も多く敗れたが、中で世界の注目を集めたのがテキサス州だった。民主党の新人タラリコ候補はまだ30代だが、すでに8年ほど州議員を務めている。かつて中学で教えていた経歴を持ち、神学校に学んでいるとかで、聖書の言葉を分かりやすく、穏やかに徴収に語りかける。トランプが来てはガンガン彼を糾弾し、イーロンマスクも何百億円単位の寄付をしたものの、小口寄付のタラリコ候補に叶わなかった、どころか10ポイント以上の大きな差をつけられたのである。タラリコ新上院議員は、かつて彗星の如く現れたオバマの再来とも言われ、次の大統領選の民主党候補になるかもしれないと言われている。日本もこうした新人が出てきてほしいものである。
2年後の大統領選。共和党の候補はバンス(40代)か国務長官マルコ・ルビオ(キューバ出身、50代)などの声が挙がるが、民主党はこれといった候補者がまだいない。まさかまたハリスではあるまいと思うが、いずれにしても長くタフな予備選を勝ち抜いていかないといけないので、厳しい戦いになる。30代ではまだ経験が浅いので、しばらくは上院議員(任期6年)として研鑽を積み、大統領になりうるだけの力量と知見が備わっているのであれば、挑戦してほしいと思う。平和を尊び、人道主義者であることが最低限必要だと私は思う。
しかし、以前から危惧していたが、世界から種々の悪評を浴びるトランプに媚び、アメリカ一辺倒でやってきた日本はどうするのだろうか。そもそもトランプはあと2年しかないのだし、そのあとは民主党政権になることも当然考えられるのである。パンダも引き上げられてしまい、中国との関係もこのあとどうするのだろうか。総理が替われば何とかなるということだろうか。逆に言うと、総理が替わらなければバランスの取れない外交は続くということだろうか。内政ももちろんなのだが、外交音痴の政権はとても怖いと感じてしまう。



