松川るい氏案件、その後…

前回この「事件」についてアップしたまさにその日、女性局長辞任の報が流れた。炎上後20日経つ間本人は姿をくらませ、一言も喋っていない。それが突如の辞任に至ったのは、翌22日(火)開催の役員連絡会議に(毎火・金定例で、しばらく夏休みで開催されていなかったのであろう)女性局長も出席するため、マスコミが待ち構えるのを避けるためだったという。本人は悪いことをしたと思っていないし、今のところ唯一の大きな肩書きである自民党女性局長を自ら辞めるつもりはさらさらなかったと思われるが、騒ぎが収まらないので幹事長が引導を渡した、つまりは事実上更迭したのだろうと思われる。

子供じゃあるまいし、それどころか国民から政治を負託された立派な大人(であるべき)国会議員が、幹事長に反省謝罪・引責辞任を役員の前でさらっと代弁してもらうというのも、考えてみればおかしな話である。「有意義な研修旅行であった」「それなのに、不適切な写真アップで誤解を与えたことが軽率であった」と言うのであれば、その旨国民に理解してもらうべく、きちんと会見を開き、堂々と研修の成果を報告し、なんら疚しいことはないが、騒動を巻き起こした責任を取って辞任させてもらいますと、自らの言葉で語るべきである。子供を同伴させ、大使館で面倒を見てもらい、責任者でありながら途中から団員と別行動を取っていたことについても、悪いと思わないのであればその旨説明をするべきだし、悪いと思うのであればそれこそ心からの謝罪を尽くさなければならない。とても簡単な話である。

もし最初炎上した際に「国民の皆さんが大変な生活を強いられているときに、それへの配慮も欠き、ただ遊んでいるかのような写真をアップして皆さんに心から不愉快な思いをさせたことについて、心から謝罪をします」と涙ながらに言えば、あるいは許されたかもしれない。少なくとも国民感情はここまで悪くはなっていなかったはずである。だが、もう遅い。すでに1ヶ月近くトンズラして無言のまま、一体いつ出てくるのか? 禊ぎを済ませないまま、普通の顔をして、このまま議員活動を続けられると思っているのであれば、超絶甘すぎる…。誰も選挙応援にも講演にもよばないし、党も政府も役職を与えることはない。もちろんあと5年、何もしないまま、議員で居続けることはできるであろうし、議員報酬も貰えるから悪い話ではないのかもしれないが、「次」はない。

いろいろなことが明らかになってくる。「私はいじめられている…」「私を貶めたい人がいる…」とぼやいていると言うのは被害者意識の表れなのだが、旅行は自らいい顔をしたくてフランス旅行を組んだのだし、費用も党に出させたうえにありえない家族旅行をし、騒動になったのも、自分たちが勝手に浮かれた写真をアップしたからであり、被害者性のかけらもないのに、よくぞまあそこまで勘違いできるものである。男性でこんな発言をする人はおよそ思いつかないので、何かあると泣いて済ませるという、悪い女性の典型である。こういう人に代表顔をされるのは女性にとっても甚だ迷惑である。

彼女は参議院には飽き足らず、衆院への鞍替えを企図していたらしく(昨年参院に再選されたばかりなのに、大阪では補選をしなければならなくなる…)、まずは10増10減の東京に公募したが認められず、大阪10区(辻元清美が参院に転出した区)からの出馬を狙っていたという。折から茂木幹事長主導の下、維新に席巻される大阪では衆院の自民党候補をかなり大幅に入れ替えていて、いろいろな不協和音が聞こえていたが、鞍替え発表の前に今回の大炎上が起こり、それは流れてしまった(10区には15区の現候補が当てられることになった)。まあその点は不幸中の幸いである。

おまけに来月の内閣改造での入閣も「こんなしょうもないことで、ダメになってしまった」と大阪の自民党関係者にぼやいたそうである。もっとも彼女の期では普通であれば副大臣になるのさえ大出世なのだが、自分は特別に大臣として入閣が内定していたと言っているようである(大臣の人選は派閥の思惑その他で突如替わったりするので、今から内定はありえないと思われるが)。いずれにしても、家族や親しい人への発言であればこれほど漏れたりはしないが、漏れるような人に喋っているところがまた、危機管理能力の欠如を表していると思う。

今回の一連の経緯で明らかなように、自分の危機管理さえ出来ない人に、防衛や外交が出来るわけがない。人間としての真っ当な感覚が欠如しているのだから、危機管理能力などあるはずがないと言われれば、その通りなのかもしれないのだが。もし本当に反省謝罪をし、どうしても政治の世界に居続けたいと願うのであれば、いったん国会議員を辞職してまた出直すのが一番賢いやり方だった。そういう真っ当な助言をした人はいたと思うが、聞く耳を持たなかったのであろう。まあ、人の言うことを聞くような人であれば、こんな騒動には至っていないはず。天上天下唯我独尊がここでどこまで通用するのか、楽しみに見させて頂こうと思っている。

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